【要約】

建設現場における労働災害はいつ発生するか分かりません。万一、労働災害が発生した場合、誰しも気が動転してしまい、パニックになりがちです。救急車の手配が遅れれば取り返しのつかない事態になってしまいます。
本書は、万一の緊急時に備え、作業所における災害発生時の対応について、初期の対応からケガの程度の判断、そして事後処理までの一連の過程を分かりやすくまとめたものです。できるだけ実務的に使えるように、図表、イラスト、チェックリストを盛り込み、携帯して建設現場で見られるようにポケット版にしてあります。元請会社の安全担当者をはじめ、職長・作業員の安全教育用資料として、さらに安全衛生大会等での配布資料として最適です。

【目次】

概要　災害発生時の「現場対応」処理一覧
１　フロー１　現場事務所への連絡――詳細①第一通報者と現場担当者の留意点
２　フロー２　現場事務所での対応――詳細②現場事務所での確認事項
３　フロー３　被災の程度による対応――詳細③被災の程度による対応の仕方
４　フロー４　被災者の病院搬送――詳細④病院搬送時の対応の仕方
５　フロー５　労働基準監督署等への連絡――詳細⑤労働基準監督署への連絡と立会い時の対応の仕方
６　フロー６　労働基準監督署への事務手続き――詳細⑥労働基準監督署への事務手続き
７　フロー７　事後のフォロー――詳細⑦事後のフォローの留意点
８　チェックシート
№１　被災現場でのケガの状況に応じての対応チェック表
№２　第一通報者からの連絡確認チェック表
№３　作業所の初期対応チェック表
№４　災害発生の時間経過記録表
№５　緊急連絡先一覧表
№６　協力会社職長・携帯電話番号一覧表
№７　常時現場事務所で準備しなければならない書類一覧表
№８　病院での付添い者の対応チェック表
№９　労働基準監督署への事務手続き一覧表
９　参考資料〈知って得する便利帳〉
・大きな代償、労働災害と四重責任
・現場の安全スタイル――統括安全衛生管理とは
・現場の安全の要・安全衛生責任者の職務
・労働安全衛生マネジメントシステムの目的と仕組み
・建設業のマネジメントシステム――コスモスとは
・ＯＳＨＭＳとリスクアセスメントの関係
・リスクアセスメントとは何を行うのか
・リスクアセスメントはどんな作業に行うのか
・リスクアセスメントに必要な情報は
・ヒューマンエラーとは
・ヒヤリ・ハットとは
〈参考１〉安全管理者・作業主任者等危険防止担当者の職務一覧表
〈参考２〉労働安全衛生法関係主要手続様式一覧表
〈参考３〉保護具使用義務一覧表