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27年度の地域別最賃の引上げは全国平均18円~最低賃金額の全国加重平均は798円に~

平成27年度の地域別最低賃金の改定審議が8月24日までにすべての都道府県で終了し、47都道府県で16円から20円の引上げが答申された。
 最低賃金は、その額を下回る賃金額で労働者を使用してはならない額を法律(最低賃金法)により規定したもので、都道府県ごとに定められている地域別最低賃金と特定の産業を対象とした特定最低賃金の2種類がある。    
 地域別最低賃金の今年度の改定審議は、中央最低賃金審議会の金額改定の目安についての答申が7月30日に示され、その後、各都道府県の地方最低賃金審議会において、地域における賃金実態調査の結果などを踏まえ、具体的な金額改定の審議が進められた。 
 その結果、各都道府県において、16円から20円(全国加重平均18円)の引上げとなった(下表参照)。これにより、最低賃金額が最も高いのは東京の907円、逆に、最も低いのは鳥取、高知、宮崎、沖縄の693円となった。

平成27年度地域別最低賃金の答申状況(単位:円)(平成27年8月24日現在)
都道府県名 答申最低賃金時間額 引上げ額 発効予定年 月 日
北海道
764(748)

16

平成26年10月8日

青森
695(679)

16

平成26年10月18日

岩手
695(678)

17

平成26年10月15日

宮城
726(710)

16

平成26年10月3日

秋田
695(679)

16

平成26年10月7日

山形
696(680)

16

平成26年10月14日

福島
705(689)

16

平成26年10月3日

茨城
747(729)

18

平成26年10月4日

栃木
751(733)

18

平成26年10月1日

群馬
737(721)

16

平成26年10月8日

埼玉
820(802)

18

平成26年10月1日

千葉
817(798)

19

平成26年10月1日

東京
907(888)

19

平成26年10月1日

神奈川
905(887)

18

平成26年10月17日

新潟
731(715)

16

平成26年10月3日

富山
746(728)

18

平成26年10月1日

石川
735(718)

17

平成26年10月1日

福井
732(716)

16

平成26年10月1日

山梨
737(721)

16

平成26年10月1日

長野
746(728)

18

平成26年10月1日

岐阜
754(738)

16

平成26年10月1日

静岡
783(765)

18

平成26年10月1日

愛知
820(800)

20

平成26年10月1日

三重
771(753)

18

平成26年10月1日

滋賀
764(746)

18

平成26年10月4日

京都
807(789)

18

平成26年10月7日

大阪
858(838)

20

平成26年10月1日

兵庫
794(776)

18

平成26年10月1日

奈良
740(724)

16

平成26年10月7日

和歌山
731(715)

16

平成26年10月2日

鳥取
693(677)

16

平成26年10月4日

島根
696(679)

17

平成26年10月4日

岡山
735(719)

16

平成26年10月2日

広島
769(750)

19

平成26年10月1日

山口
731(715)

16

平成26年10月1日

徳島
695(679)

16

平成26年10月4日

香川
719(702)

17

平成26年10月1日

愛媛
696(680)

16

平成26年10月3日

高知
693(677)

16

平成26年10月18日

福岡
743(727)

16

平成26年10月2日

佐賀
694(678)

16

平成26年10月4日

長崎
694(677)

17

平成26年10月7日

熊本
694(677)

17

平成26年10月17日

大分
694(677)

17

平成26年10月17日

宮崎
693(677)

16

平成26年10月15日

鹿児島
694(678)

16

平成26年10月8日

沖縄
693(677)

16

平成26年10月9日

全国加重平均額
798(780)

18

(注1)カッコ内は平成26年度地域別最低賃金額。
(注2)「発効予定年月日」欄の日付は異議申出に係る調査審議がない場合の最短のもの。