調査・統計
監督実施事業場の44.5%に違法残業が~厚労省・長時間労働疑われる事業場への監督結果~
2024.07.25
厚生労働省はこのほど、令和5年度に実施した長時間労働が疑われる事業場に対する
監督指導の結果をまとめた。
それによると、監督を行った事業場の44.5%に違法な時間外・休日労働が認められた。
違反率は前年度(42.6%)を1.9ポイント上回った。
この監督指導は、各種情報から時間外・休日労働数が1ヵ月当たり80時間を超えていると
考えられる事業場や、長時間労働にわたる過重な労働による過労死等に係る労災請求が
行われた事業場を対象としたもの。
監督結果をみると、監督を行った2万6117事業場のうち、2万1201事業場(全体の81.2%)で
労働基準関係法令違反が認められた。
主な違反は、違法な時間外・休日労働があったものが1万1610事業場(全体の44.5%)、
賃金不払残業があったものが1821事業場(同7.0%)、過重労働による健康障害防止措置が
未実施のものが5848事業場(同22.4%)となっている。
違法な時間外・休日労働があった事業場のうち、時間外・休日労働(法定労働時間を超える労働
および法定休日の労働)の実績が最も長い労働者の時間数が1ヵ月当たり80時間を超えるものが
5675事業場(48.9%)、同100時間を超えるものが3417事業場(29.4%)、
同150時間を超えるものが737事業場(6.3%)、同200時間を超えるものが35事業場
(0.3%)となっている。
詳しくはこちらまで(厚生労働省のホームページに移動します)。