社長!そろそろ口約束の労働契約はやめましょう
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著者 | |
編者/編著者/編集 | 社会保険労務士 志戸岡 豊 著 |
監修 | |
発行 | 労働調査会 |
発行日 | 2011-10-25 |
判型/頁数 | A5判/204頁 |
価格 | 1,540円(税抜価格1,400円) |
送料 | 【1部 330円税込】 ご注文の合計部数により料金を設定しています。詳細はこちらまで |
ISBN | 978-4-86319-196-9 |
備考 | |
制作 |
要約
雇用環境の悪化により、社員と会社との労務トラブルは年々増加傾向にあり、中小零細企業の経営者はその対応に大変苦慮している。従来、トラブルの解決には就業規則の整備が不可欠であると言われてきたが、社会保険労務士である著者は、実際の労務相談を重ねるうちに、実は就業規則よりもまず「労働契約書」に目を向けるべきであると指摘。本書を活用し、労働契約書を整備することで、労務トラブルを確実に減らすことができる。
【特典】
Webサイトからダウンロードして活用できる各種ワークシート雛形(残業単価及び定額残業手当算出ツール、労働契約書サンプル集、各種協定書等)15種付。
【各種ワークシート雛形 Webサイト】
http://www.chosakai.ne.jp/data/1196/tokuten.zip
【目次】
本書の特典
はじめに
第1章 なぜ、労働契約書が必要なのか?
これからの企業に求められること
1-1 労務トラブル激増の背景
ここまで身近になってしまった労務トラブル
隣の庭はどれだけ整備されているか?
労働基準監督官の仕事と書類送検
年間100万件を超える相談が寄せられる現実
1-2 昨今の労務トラブル激増原因
労務トラブル激増の4原因
あなたもこう考えていませんか?
口約束(口頭契約)の法的効果
1-3 労務トラブルがもたらす企業へのダメージ
お金・時間・精神の三重苦
争いは何も生産しない不毛な時間
メンタル不調を発症するケースも
1-4 法律と現実とのギャップ
できることから始めることが大切。労務管理のはじめの一歩とは?
こんなに厳しい労働基準法
自分でやるか、人に頼むか
労務管理にもステップがある
1-5 労働契約書でできること
確実に労務トラブルを減らせます
労働契約書には労働契約のキモがつまっている
労働条件通知書と労働契約書の違い
個人事業主こそ大いに活用するべし!
労働契約書作成のメリット
1-6 本業に集中して売上を上げる!
すべての作業はこの目的のためにある
リスクを理解した上で、社員の必要性を根本から考える
労働契約と請負契約の違いとは?
自社直接雇用か他社雇用者を活用するか
第2章 大半のトラブルの原因はココ!
労務トラブル防止ポイント
2-1 最重要ポイント!賃金システムをどうするか?
労働契約書で定めるべき賃金項目/各制度のポイント
求人募集する際の賃金資料活用法
求人票の金額と契約書の金額を変えることは可能
賃金は下げにくいことを頭に入れておく
2-2 残業代をどう扱うか?
諸手当とややこしい残業代の関係
時給者の面倒な部分
残業代が不要な管理監督者の範囲は?
定額残業手当のメリットと導入方法
定額残業の設定時間は人によって変化してもよいのか?
管理職手当の活用/残業の限度時間と過労死の問題
2-3 労働時間はどうするか?
休日の与え方、週休2日にするべきか
特定業種における小さな事業所のメリット
飲食店などに見られるシフト制について
年間カレンダーを利用したい場合
年間休日の最低必要日数とは?
在宅勤務者に使える?「みなし労働システム」
フレックスタイムは小さな企業でも活用できるか?
業種、業態に合った無理のない労働時間を設定すること
2-4 休暇の取り扱いは?
年次有給休暇の活用と社員満足度
その他の休暇の必要性
2-5 契約期間をどうするか?
契約期間を定めるメリット・デメリット
契約期間に上限はあるか?
契約期間を定めたときの問題①~中途解除による金銭保障
契約期間を定めたときの問題②~契約更新時の雇止め
2-6 解雇、契約解除について
まずは服務規律の作成から始める
社員への懲戒処分は懲戒事由を整備しておくことが必要
懲戒事由の明記がないのに懲戒はできるか?
解雇の争い(裁判)で負けてしまうとどうなるか?
第3章 落とし穴に注意!
デメリットも理解しておきましょう
3-1 労働契約書の死角
契約すれば何でもOKではありません
労働契約書が2枚以上に渡る場合の注意点とは?
3-2 就業規則との関係性
両者の優位性はどちらにあるか?
就業規則と契約書の連動方法
3-3 雛型をそのまま使う危険性
就業規則があることが前提になっている盲点
就業規則がない場合の労働契約書のリスクポイント
すべての社員に同じ書式を利用している場合の問題
中身が伴わなければ作成しても価値が半減する
3-4 最低賃金は常にチェックすること
最低賃金とはそもそもなにか?
やっかいなのは特定(産業別)最低賃金
月給者はどのような取扱いか?
定額残業制度活用の場合の注意点
最低賃金はどこまで上がるか?
最低賃金を除外できる方法もあるので覚えておく
3-5 入社時以外に必要な場面
入社時以外でなぜ必要なのか?
入社時以外で想定される労働契約書の活用場面
第4章 事例で学ぶ!労働契約書の活用法
こんな場面で使いましょう
4-1 正社員を採用したとき
未経験者を採用する際の試用期間の活用
試用期間社員(有期雇用)ポイント解説
面接時の注意事項
試用期間社員(無期雇用)ポイント解説
未経験者の助成金活用(トライアル雇用奨励金)
トライアル雇用のオプションプラン
4-2 有能な社員をヘッドハンティングし年俸制にて採用したとき
年俸制のメリットとデメリット
年俸制社員ポイント解説
4-3 生え抜き社員が管理職に昇格したとき
やはりここでも残業代の取り扱いが重要
管理職(マネージャー)の育成に苦しむ企業が大半
すでに契約書がある場合は、重複部分は省略することも可能
管理職社員ポイント解説
4-4 労働条件を下げる(不利益変更)とき
不利益変更は経営上仕方のない場合もある
不利益変更者ポイント解説
4-5 正社員だった者をパートタイマーへ変更するとき
想定される場面(育児休業からの復帰者など)
パートタイマー転換時のポイント解説
4-6 定年退職者を再雇用するとき
前提条件として再雇用のルールを決める
定年時再雇用ポイント解説
4-7 休職していた社員が復職したとき
これからの企業はメンタルヘルス対策が急務
医師の診断書(意見書)を必ずもらい、復職の可否を判断する
復職者のポイント解説
リハビリ勤務者のポイント解説
4-8 在宅勤務者を採用したとき
在宅勤務のメリット・デメリット
在宅勤務者は労働者なのか?
在宅勤務者ポイント解説
第5章 事例で学ぶ!有効なリスク回避方法
よりよい労務管理実現のために
5-1 入社(退社)時に特別な事項を約束させたい
守秘義務が最も一般的な誓約事項
入社時、退社時どちらでも対応可
5-2 社員が契約違反した場合の対応策
身元保証契約が重要なポイント
身元保証契約の注意点
5-3 問題社員を処分したいときの対応策
まずは服務規律違反による業務改善指導を行うこと
あくまでも、定められた服務規律や懲戒事由に基づいて実施すること
懲戒処分には処分通知を出すとともに始末書の提出を求めること
2:6:2の法則を理解し、指導・改善させること
能力不足を嘆くなら、具体的に能力を上げる方法や手段を示すこと
どうしようもない場合には、退職勧奨を行う
解雇は極力避けること
予備的に普通解雇の意思表示を併せて通知しておく
おわりに