要約

サービス残業で企業が摘発されるニュースは後を絶たない。本書は、サービス残業問題に関する基本的な問題をＱ＆Ａ方式で解説。巻末には、自社の問題点を洗い出し、解決の方策を探すために使用可能なチェックリスト（事業主、労働組合、管理職、労働者向け）を付けた。

【目次】

１．違法なサービス残業

Ｑ１．サービス残業とは？
Ｑ２．サービス残業の問題点は？
Ｑ３．サービス残業増加の背景は？
Ｑ４．サービス残業のタイプは？
Ｑ５．サービス残業の統計はあるか？
Ｑ６．行政措置の内容は？
Ｑ７．労働時間把握の法律上の根拠は？
Ｑ８．「適正把握基準」の対象者は？
Ｑ９．「適正把握基準」が定める措置は？
Ｑ１０．自己申告制の方法とその問題点は？
Ｑ１１．自己申告制で使用者が講ずべき措置とは？
Ｑ１２．「適正把握基準」の求める内容は？
Ｑ１３．「賃金不払残業総合対策要綱」の内容は？
Ｑ１４．「指針」の内容は？
Ｑ１５．企業全体で取り組む内容とは？
Ｑ１６．職場風土の改革とは？
Ｑ１７．労働時間管理のためのシステム確立とは？
Ｑ１８．責任体制の明確化とチェック体制の整備とは？

２．適法な残業とするための制度的な枠組み

Ｑ１９．労働時間の範囲は？
Ｑ２０．労働時間の基本原則とは？
Ｑ２１．１か月単位の変形労働時間制とは？
Ｑ２２．１年単位の変形労働時間制とは？
Ｑ２３．１週間単位の非定型的変形労働時間制とは？
Ｑ２４．フレックスタイム制とは？
Ｑ２５．事業場外労働の労働時間の取扱いは？
Ｑ２６．裁量労働制とは？
Ｑ２７．休日についての規制内容は？
Ｑ２８．労働時間規制の対象外の者は？
Ｑ２９．時間外・休日労働に必要な手続は？
Ｑ３０．三六協定とは？
Ｑ３１．労働者側の当事者は？
Ｑ３２．三六協定があれば時間外労働を命令できるか？
Ｑ３３．「法定」と「所定」の違いは？
Ｑ３４．時間外労働の限度時間数の制限は？
Ｑ３５．特別条項付き三六協定とは？
Ｑ３６．延長時間の制限がある労働者は？
Ｑ３７．残業した場合の手当の支払いは？
Ｑ３８．算定基礎賃金とその計算方法は？

３．サービス残業の完全解消と徹底予防に向けた取組み

Ｑ３９．事業主が認識すべきことは？
Ｑ４０．根本的な解決策は？
Ｑ４１．行政の取組み内容は？
Ｑ４２．多額の支払いを命じられることもあるのか？
Ｑ４３．逮捕や送検されるケースもあるのか？
Ｑ４４．取組みに当たり重要なことは？
Ｑ４５．労働組合が取り組むべき事項とは？
Ｑ４６．労働時間把握の留意点は？
Ｑ４７．自己申告制の注意点は？
Ｑ４８．管理職が確認する場合の問題点は？
Ｑ４９．実態調査の方法は？
Ｑ５０．解消、予防の取組みに必要なことは？
Ｑ５１．必要な意識改革とは？
Ｑ５２．労働組合の意識改革の内容は？
Ｑ５３．管理職の意識改革の方向は？
Ｑ５４．個々の労働者の意識改革の進め方は？
Ｑ５５．人員配置の適正化を行う際の留意点は？
Ｑ５６．不利益な取扱いとは？
Ｑ５７．チェック体制整備の留意点は？
Ｑ５８．相談体制を整備する際の留意点は？
Ｑ５９．従業員への教育内容は？
Ｑ６０．時間外手当等の取扱いについての教育内容は？
Ｑ６１．残業手当請求についての教育の留意点は？
Ｑ６２．社内委員会の設置事例は？
Ｑ６３．労働時間把握の参考事例は？
Ｑ６４．残業を減らした参考事例は？
Ｑ６５．不満を持つ従業員への対応は？
Ｑ６６．年俸制の場合のサービス残業の問題は？
Ｑ６７．残業代抑制のために管理職を拡大することは問題か？
Ｑ６８．残業代の請求を労働者自身に委ねたいが？
Ｑ６９．残業時間を把握せず手当を支払っていないが？
Ｑ７０．１時間以上残業しないと手当を支払わないが問題か？
Ｑ７１．労働時間の四捨五入は認められないのか？
Ｑ７２．１月１５時間超えないと残業代を支払わないが問題か？
Ｑ７３．上限時間以上の残業代は支払わないが問題か？
Ｑ７４．振替休日は休日手当が必要か？
Ｑ７５．残業時間の切り捨て又は四捨五入は可能か？
Ｑ７６．休日出勤を私用出勤としているが問題か？
Ｑ７７．裁量労働制の社員の労働時間管理はしていないが？
Ｑ７８．残業代はボーナス一括払いだが問題か？
Ｑ７９．申告時間とタイムカードにずれがあるが？
Ｑ８０．残業減の呼びかけは効果があるか？
Ｑ８１．定額残業制を導入したいが？
Ｑ８２．指示ない職務には手当を支払わないが？
Ｑ８４．外勤の営業員には残業代を支払っていないが？
Ｑ８５．労働時間を管理する機器で注意することは？
Ｑ８６．労働時間管理機器の使い方の工夫は？

４．サービス残業解消に向けた取組みについてのチェック・リスト

４-１．事業主向けチェック・リスト
４-２．労働組合向けチェック・リスト
４-３．管理職向けチェック・リスト
４-４．一般従業員向けチェック・リスト