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技能検定の試験問題の事前漏洩が判明

~1月27日実施のファイナンシャルP技能検定~

先月27日実施のファイナンシャル・プランニング技能検定試験の試験問題が事前に漏洩していたことが、試験実施団体である一般社団法人金融財政事情研究会(倉田勲理事長)が厚生労働省に行った報告により判明した。

報告を受けた同省によれば、試験終了後に同研究会のホームページ上に掲載する予定だった試験問題が、試験前に掲載され、見ることができる状態になっていた。

技能検定制度は、労働者の有する技能の程度を検定し、これを国が公証する制度。検定職種は24年4月1日現在129職種あり、このうち14職種の試験は、厚生労働大臣の指定を受けた民間機関が実施している。ファイナンシャル・プランニングの試験については、同研究会と特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会の2つの団体が厚生労働大臣の指定を受けている。

ファイナンシャル・プランニング技能検定は、受検申請者数が特に多い職種で、23年度の申請者数は51万2636人(全受検申請者数の65.6%)となっていた。1月27日の試験では、試験問題が漏洩されたとする試験の受検申請者数は、両試験団体を合わせて約26万人(日本ファイナンシャル・プランナーズ協会実施の2級・3級学科試験は、金融財政事情研究会と共通問題を使用)。

厚生労働省では、両試験団体を通じて、詳細な報告を求めており、その報告をもとに厳正に対処する方針。なお、今回の同試験の取扱い方法が決まり次第、受検申請者など関係者に案内することになっている。