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25年度の石綿関連疾病の労災認定は1084件~厚生労働省まとめ~
2014.12.19
厚生労働省は、平成25年度における石綿関連疾病の労災保険給付などの請求・決定状況(確定値)をまとめた。
それによると、石綿(アスベスト)による疾病の労災保険給付に係る25年度の請求件数は1115件となっており、前年度(1171件)と比べ56件の減少となっている。疾病別では、肺がん420件(前年度495件)、中皮腫593件(同587件)、良性石綿胸水40件(同41件)、びまん性胸膜肥厚62件(同48件)となっている。
次に、25年度中の決定件数(当該年度に請求されたものに限らない。以下同じ)をみると、全体で1129件、そのうち支給決定(業務上認定)件数が1007件となっている。疾病別では、肺がん462件(うち業務上認定382件)、中皮腫559件(同528件)、良性石綿胸水44件(同44件)、びまん性胸膜肥厚64件(同53件)となっている。
業務上認定の件数を前年度と比較すると、全体では1件の減少、疾病別では、肺がんが20件減少、中皮腫が6件増加、良性石綿胸水が1件減少、びまん性胸膜肥厚が14件増加となっている。
また、23年度から集計を始めた石綿肺(じん肺の一種。じん肺として労災認定されたもののうち、石綿肺と判断したものを別途集計)の支給決定件数は77件(24年度75件)となっており、これを含めると25年度の石綿関連疾病の業務上認定件数は1084件(同1083件)となる。