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現代の若者の働く目的は“生活の楽しさ”重視

~平成25年版厚生労働白書を公表~

厚生労働省は9月10日、「平成25年版厚生労働白書」を公表した。今年の白書では、「若者」をテーマに取り上げ、現在の若者の意識について、結婚、出産・子育て、仕事といったライフイベントに焦点を当てて分析している。

白書はまず、若者(「白書」では15~39歳としている)を取り巻く社会経済の変化について、「バブル崩壊以降、厳しい経済雇用情勢が続い ており、若年層における非正規労働者の増加は、雇用の不安定化や所得の減少をもたらしている」と指摘。そうした中で、「現代の若者は厳しい時代を生きてい るが、その大半が現状を悲観しているというわけではなく、現在の生活には満足している者が多い」としている。

仕事に関する意識については、「若者の働く目的としては、経済的豊かさよりも楽しく生活することを重視」しているとし、また、「会社の選択に際しては、能力・個性の発揮を求め、長期雇用の下でのキャリア形成を志向している」と分析している。

そのうえで、「若者が将来に向けた明るい夢や目標に邁進し、充実した人生を切り拓いていくためには、何よりもまず、日本経済の再生を図り、 厳しい経済雇用情勢を好転させ、若者を含め誰でも何度でもチャレンジすることが出来る社会、能力を最大限に生かすことが出来る社会を目指す必要がある」と 指摘している。

そして、雇用の面に関しては、「企業の求める人材と若者の意識の間のミスマッチの解消を図るとともに、若者が安定した雇用につき、適切にキャリアアップ・キャリアチャレンジが図られるよう、様々な支援策を推進していくことが必要」としている。