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「生産性向上に向けた人材育成戦略」と位置づける~厚労省・第10次職業能力開発基本計画を策定~

 厚生労働省は先月28日、今後5年間にわたる職業能力開発施策の基本方針を示した「第10次職業能力開発基本計画」を策定した。
 職業能力開発基本計画は、職業能力開発促進法に基づき、職業訓練や職業能力評価など、職業能力の開発に関する基本となるべき計画を策定するもの。第10次計画は、「生産性向上に向けた人材育成戦略」と位置づけ、職業能力開発の今後の方向性として、①生産性向上に向けた人材育成の強化、②「全員参加の社会の実現加速」に向けた職業能力底上げの推進、③産業界のニーズや地域の創意工夫を活かした人材育成の推進、④人材の最適配置を実現するための労働市場インフラの戦略的展開ーーを前面に打ち出しているのが特徴。
 具体的な施策としては、労働者の自発的なIT技術の習得を支援するため、専門実践教育訓練給付制度等においてIT分野の講座拡充を検討する。また、IT業界と企業が連携した雇用型訓練を通じた実践的な人材育成を推進する。このほか、新しくなったジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングの推進、職業生活の節目において定期的にキャリアコンサルティングを受ける機会を設定するセルフ・キャリアドックの導入の推進などを掲げている。