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調査・統計

17年ぶりに7000円を超える引上げに~経団連・2015年の昇給・ベアの状況~

経団連(榊原定征会長)は、「2015年1~6月実施分昇給・ベースアップ実施状況調査結果」をまとめた。調査は、経団連企業会員および東京経営者協会会員企業1906社を対象に2015年5月下旬から6月下旬に実施している(集計企業数482社)。
 調査結果によると、賃金決定にあたって主として考慮した要素(2つ回答)で最も多いのは、「企業業績」で63.8%、次いで、「世間相場(社会、業界、グループ関連企業等)」47.0%、「経済・景気の動向」21.0%、「人材確保・定着率の向上」14.9%の順となっている。
 月例賃金引上げの実施状況は、「昇給・ベアともに実施」した企業は64.8%(前年53.1%)、「昇給実施、ベアなし」35.2%(同46.9%)となっており、合わせると本調査項目の集計企業(219社)すべてで定期昇給や賃金カーブ維持分の昇給など、月例賃金の引上げを実施している。また、2015年の月例賃金引上げは、額で7308円(前年6788円)、率で2.4%(同2.2%)となり、引上げ額は、1998年(7937円)以来17年ぶりに7000円を超えた。昇給とベースアップの区別のある企業(219社)を対象に、月例賃金引上げの内訳をみると、総額7341円(2.39%)のうち、昇給分は6001円(1.95%)、ベースアップ分は1340円(0.44%)となっている。