調査・統計
死亡者数は初めて1000人下回り972人に ~平成27年の労働災害発生状況~
2016.05.20
厚生労働省がまとめた平成27年の労働災害発生状況によると、昨年1年間の労働災害による死亡者数は972人となっており、前年(1057人)と比べ85人(8.0%)減少し、統計を取り始めて以来、初めて1000人を下回った。
死亡者数を業種別にみると、最も多いのは建設業の327人(全体の33.6%)、次いで、第三次産業248人(同25.5%)、製造業160人(同16.5%)、陸上貨物運送事業125人(同12.9%)の順となっている。
次に、死傷災害(死亡災害及び休業4日以上の災害)についてみると、死傷者数は11万6311人となっており、 前年(11万9535人)と比べ3224人(2.7%)の減少となった。業種別にみると、最も多いのは第三次産業の5万2308人(全体の45.0%)、次いで、製造業2万6391人(同22.7%)、建設業1万5584人(同13.4%)、陸上貨物運送事業1万3885人(同11.9%)の順となっている。
なお、死亡者数、死傷者数ともに2年ぶりの減少となった。
業種 | 平成27年(1月~12月) | 平成26年(1月~12月) | 対26年比較 | |||
死亡者数(人) | 構成比(%) | 死亡者数(人) | 構成比(%) | 増減数(人) | 増減率(%) | |
全産業 | 972 | 100.0 | 1057 | 100.0 | -85 | -8.0 |
製造業 | 160 | 16.5 | 180 | 17.0 | -20 | -11.1 |
鉱業 | 10 | 1.0 | 13 | 1.2 | -3 | -23.1 |
建設業 | 327 | 33.6 | 377 | 35.7 | -50 | -13.3 |
交通運輸事業 | 22 | 2.3 | 17 | 1.6 | 5 | 29.4 |
陸上貨物運送事業 | 125 | 12.9 | 132 | 12.5 | -7 | -5.3 |
港湾運送業 | 8 | 0.8 | 5 | 0.5 | 3 | 60.0 |
林業 | 38 | 3.9 | 42 | 4.0 | -4 | -9.5 |
農業、畜産・水産業 | 34 | 3.5 | 32 | 3.0 | 2 | 6.3 |
第三次産業 | 248 | 25.5 | 259 | 24.5 | -11 | -4.2 |