調査・統計
精神障害の労災請求件数は前年度比240件増の2060件~元年度・過労死等の労災補償状況~
2020.06.29
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厚生労働省は、令和元年度「過労死等の労災補償状況」(過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患、
仕事による強いストレスなどが原因で発病した精神障害の労災補償状況)をまとめた。
それによると、脳・心臓疾患の労災請求件数は936件で、前年度(877件)と比べ59件(6.7%)増加した。
また、業務上認定されたのは216件(当該年度内に業務上認定された件数で、当該年度以前に請求があったものを
含む。以下同じ)で、前年度(238件)と比べ22件(9.2%)減少している。
請求件数は5年連続の増加、業務上認定件数は3年連続の減少となった。
次に、精神障害についてみると、労災請求件数は2060件で、前年度(1820件)と比べ240件(13.2%)増加した。
また、業務上認定されたのは509件で、前年度(465件)と比べ44件(9.5%)増加している。
請求件数は7年連続の増加、業務上認定件数は2年ぶりの増加となった。
なお、精神障害に係る労災請求事案の場合、精神障害の結果、自殺(未遂を含む)に至った事案があるが、
元年度は2060件中202件(うち業務上認定88件)となっている。
また、裁量労働制対象者に係る業務上認定件数は、脳・心臓疾患が2件(前年度1件)で、すべて専門業務型
裁量労働制対象者に関する支給決定となっている。
また、精神障害の業務上認定件数は7件(前年度5件)で、すべて専門業務型裁量労働制対象者に関する支給決定
となっている。
詳しくはこちらまで(厚生労働省のホームページに移動します)。