調査・統計
精神障害の労災請求件数は前年度比892件増の3575件~5年度・過労死等の労災補償状況~
2024.07.01
厚生労働省は、令和5年度「過労死等の労災補償状況」(過重な仕事が原因で発症した
脳・心臓疾患、仕事による強いストレスなどが原因で発病した精神障害の労災補償状況)をまとめた。
それによると、脳・心臓疾患の労災請求件数は1023件で、前年度(803件)と比べ220件増加した。
また、業務上認定されたのは214件(当該年度内に業務上認定された件数で、当該年度以前に
請求があったものを含む。以下同じ)で、前年度(194件)と比べ20件増加している。
請求件数、業務上認定件数ともに2年連続の増加となった。
次に、精神障害についてみると、労災請求件数は3575件で、前年度(2683件)と比べ892件増加した。
また、業務上認定されたのは883件で、前年度(710件)と比べ173件増加している。
請求件数は3年連続の増加、業務上認定件数は5年連続の増加となった。
なお、精神障害に係る労災請求事案の場合、精神障害の結果、自殺(未遂を含む)に至った事案があるが、
5年度は3575件中212件(うち業務上認定79件)となっている。
また、裁量労働制対象者に係る業務上認定件数は、脳・心臓疾患が3件(前年度3件)で、
専門業務型裁量労働制対象者が2件、企画業務型裁量労働制対象者が1件となっている。
また、精神障害の業務上認定件数は6件(前年度8件)で、いずれも専門業務型裁量労働制対象者に
関する支給決定となっている。
詳しくはこちらまで(厚生労働省のホームページに移動します)。