平成29年度「雇用管理研修」がスタート

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厚生労働省の委託事業として、47都道府県で開催される「平成29年度　雇用管理研修」の第1回目が、4月26日、東京・江戸川区の東京労働基準協会連合会安全衛生研修センターで開催された。建設会社の経営者や雇用管理責任者など約40人が受講した。

人材不足が深刻化する建設業界では、雇用管理の改善に取り組むことによって、働く人、とりわけ若者にとって魅力のある職場を実現することが喫緊の課題となっている。雇用管理研修は、魅力ある職場づくりのキーマンとして位置づけられる「雇用管理責任者」（建設労働者雇用改善法によってすべての建設会社に選任が義務づけられている）が雇用管理に関する基本的な知識を身につけるための機会と位置づけられている。

研修の講師は建設業の雇用管理に精通した社会保険労務士が務め、厚生労働省の委託事業のため受講料は無料。テキストも無料で配布される。講義の科目は「雇用管理総論」、「社会保険」、「労働法の概要」の３つで、6時間に及ぶカリキュラムが組まれている。また、研修当日は、東京労働局助成金事務センターの職員による「建設労働者確保育成助成金」の活用に関する説明も行われ、講師らの説明に耳を傾け、熱心にメモを取る受講者の姿が多く見られた。すべての講義の終了後には、主催者から受講者全員に修了証が交付され、29年度第1回目の雇用管理研修は盛況のうちに幕を閉じた。

平成29年度に開催する雇用管理研修は、全国で200回以上の開催が予定されている。今後の開催日程やカリキュラムなどは、「平成29年度　建設労働者雇用支援事業」の特設サイトを参照していただきたい。
http://koyoukanri.chosakai.ne.jp/