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新国立建設での過労自殺受け健康管理対策~元請の大成建設が発表~
2017.11.17
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2020年の東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の建設工事現場
(東京都・新宿区、渋谷区。写真)で施行管理業務に従事していた23歳の男性が、
長時間労働により精神障害を発症し今年3月に自殺した問題を受け、
元請けである大成建設(本店・東京都新宿区)は11月14日、健康管理対策などを示した
「新国立競技場整備事業における健康管理に係る取組について」を発表した。
同社では「本取組を通じて、当事業における就労環境の向上を図ってまいります」とコメントしている。
同社が掲げる健康管理対策は--
(1)作業従事者の健康管理体制の整備
(2)時間外労働の短縮化の促進
(3)日常的な健康管理の促進
(4)ストレスチェックの実施の促進
の4点。
具体的には、現場内に健康支援施設(健康相談室)を設置し看護師を常駐させるほか、
医師等も配置し健康相談できる環境を提供する。
また、専門工事業者に対して作業従事者の入退場記録を提供し、労働時間の適正な把握への活用を
促進するほか、厚生労働省の「労働者の疲労蓄積度チェックリスト」等を配布し、
自己によるストレスチェックの実施を促進するなどとしている。