要約

平成20年代の最新の労働裁判例のうち厳選した27件につき、事案ごとに判旨概要を紹介し、本判決の意義や裁判実務の傾向、実務対応上の留意点などを分析・解説。収録する裁判例は、採用、労働条件、人事、解雇・退職、安全配慮義務、派遣など多岐にわたる。
企業側のリスク回避・対応策を、最近の労働裁判例の傾向から読み解いていく。

目次

１　＜採用内々定の取消し＞
コーセーアールイー（第２）事件（福岡高判平23.3.10）

２　＜再雇用＞
津田電気計器事件（最一小判平24.11.29）

３　＜就業規則の不利益変更＞
首都高トールサービス事件（東京地判平23.1.26）

４　＜就業規則の不利益変更＞
協愛事件（大阪高判平22.3.18）

５　＜就業規則の不利益変更＞
フェデラルエクスプレスコーポレーション事件（東京地判平24.3.21）

６　＜賃　金＞
ＮＥＸＸ事件（東京地判平24.2.27）

７　＜賃　金＞
Ｘ運輸事件（大阪高判平22.9.14）

８　＜賃　金＞
テックジャパン事件（最一小判平24.3.8）

９　＜管理監督者＞
ことぶき事件（東京高判平20.11.11）

10　＜労働時間＞
奈良県（医師・割増賃金）事件（大阪高判平22.11.16）

11　＜労働時間＞
ジェイアール総研サービス事件（東京高判平23.8.2）

12　＜事業場外のみなし労働時間制＞
阪急トラベルサポート事件（最二小判平26.1.24）

13　＜配　転＞
オリンパス事件（東京高判23.8.31）

14　＜会社分割に伴う労働契約承継＞
日本アイ・ビー・エム事件（最ニ小判平22.7.12）

15　＜役割グレードの変更に伴う報酬の減額＞
コナミデジタルエンタテインメント事件（東京高判平23.12.27）

16　＜服務規律＞
郵便事業（身だしなみ基準）事件（大阪高判平22.10.27）

17　＜普通解雇＞
小野リース事件（最三小判平22.5.25）

18　＜諭旨退職＞
日本ヒューレット・パッカード事件（最二小判平24.4.27）

19　＜普通解雇＞
ブルームバーグ・エル・ピー事件（東京高判平25.4.24）

20　＜退職の意思表示＞
富士ゼロックス事件（東京地判平23.3.30）

21　＜労災民事損害賠償＞
ＮＴＴ東日本北海道支店事件（最一小判平20.3.27）

22　＜労災不支給決定取消し＞
国・豊橋労基署長（マツヤデンキ）事件（名古屋高判平22.4.16）

23　＜セクシュアルハラスメント＞
Ｍ社（セクハラ）事件（東京高判平24.8.29）

24　＜パワーハラスメント＞
ザ・ウィンザー・ホテルズインターナショナル（自然退職）事件（東京高判平25.2.27）

25　＜労働者性＞
パナソニックエコシステムズ事件①（名古屋高判平24.2.10）

26　＜労働組合法の労働者性＞
国・中労委（ビクターサービスエンジニアリング）事件（最三小判平24.2.21）

27　＜派遣と損害賠償＞
パナソニックエコシステムズ事件②（名古屋高判平24.2.10）