建設現場の労働時間管理と就業規則づくり
カテゴリー | ー 労務管理-労働実務全般 |
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著者 | 櫻井 好美 著 |
編者/編著者/編集 | |
監修 | |
発行 | 労働調査会 |
発行日 | 2020-8-31 |
判型/頁数 | A5判/168頁 |
価格 | 2,200円(税抜価格2,000円) |
送料 | 【1部 330円税込】 ご注文の合計部数により料金を設定しています。詳細はこちらまで |
ISBN | 978-4-86319-793-0 |
備考 | |
制作 |
要約
建設業の多くの現場は、受注請負産業であるため、「雇用」という概念も乏しく、労働基準法遵守という点からは程遠いところにあるのが現実です。
法定労働時間を超えた時間が、通常の労働時間(所定労働時間)の設定がされていたり、時間管理という考えがなく、出面表をつけるだけの管理をしている企業が数多くあります。また、「日給」であるため、有給休暇という発想も希薄です。
しかしながら、給与を払う人が1人でもいれば労働基準法の対象になり、また働き方改革関連法案が施行されたことにより、今までの「請負」という考えから「雇用」について考えなくてはいけない段階を迎えています。
なにより、建設業が例外扱いされてきた時間外労働の上限規制について例外扱いとされてきましたが、令和6年4月1日からは例外ではなくなります。「建設業だから」といった特例は認められず、建設業も時間管理が必須となり、これからの働き方を検討していくことが急務です。
そのため、法令遵守に基づく社内ルールの整備が非常に重要となっています。労働法が周知されることで、今後は「労使トラブル」のリスクも考えられ、まずはリスクヘッジのための最低限の法的な整備をし、次のステップとして雇用環境を整え、他産業と引けをとらないような業界にしていく必要があります。
また、国交省では「建設業働き方改革加速化プログラム」を、日建連では「週休二日実現実行計画」を策定し、業界の変革を促そうとしています。
そこで本書では、働き方改革関連法に対応しつつ、建設業の実態に即した形での労働時間管理と就業規則づくりにスポットを当て、働き方改革を実現した企業事例や就業規則の「ひな形」を元に分かりやすく解説していきます。
巻末資料として、労働契約書や入社誓約書、休暇届、出勤簿、有給休暇計画的付与の労使協定など、今すぐに役立つ13の書式を掲載しています。読者特典としてすべての書式サンプルをダウンロードすることができます。
目次
第1部 就業規則についての基礎知識
第1章 就業規則の基本
第2部 就業規則をつくる
第1章 総則
第2章 人事
第3章 労働時間、休憩および休日
第4章 休暇
第5章 服務規律
第6章 福利厚生・教育訓練
第7章 表彰・懲戒
第8章 定年・退職
第9章 解雇
第10章 賃金
第11章 賞与
第12章 退職金
第13章 災害補償
第14章 安全衛生
第15章 雑則
第3部 労働時間管理について
第4部 保険に関すること
第5部 巻末資料
【様式1】労働契約書(無期契約)
【様式2】労働契約書(有期契約)
【様式3】身元保証書
【様式4】入社誓約書
【様式5】マイカー通勤届出書
【様式6】休日届
【様式7】出勤簿
【様式8】賃金台帳
【様式9】有給管理簿
【様式10】有給休暇計画的付与の労使協定
【様式11】退職承諾書
【様式12】退職合意書
【様式13】賃金控除の労使協定