要約

全国の企業や現場において、安全落語や講演活動を展開する落語家の柳亭金車氏。その基本は、山奥のダム現場であろうと、まずは“現場を自分の目で見ること”。

本書は、現場見学を信条とする金車氏が、これまで訪れた現場や企業で実際に見聞きした安全(ゼロ災害)へ向けた様々な取組み、現場所長や職人らとの触れ合いの中で得られたエピソードなどを、ユーモアを交えてエッセイ風に紹介。建設現場で働く技術者や職人など、物づくりに携わるすべての者への心温まるエールだ。

【目次】

●工事現場のお話

気合の準備体操
ＴＢＭの一工夫
新東京タワー
暑さなんのその
究極の近隣対策
普段の姿が肝心
ある大使館建設工事にて
六〇・で半身不随
地下よりエール
最近の現場事情
熟練工よ何処へ
ダム現場は最高
慢心は最大の敵
駐車場とソファー
Ｋ所長の贈り物
温泉付き豪華宿舎
敏腕所長の雄姿
若番と老番？
生の現場見学
地球環境保全
真っ向勝負
盛夏の道路工事
無事故と安眠を
一直線の安全通路
茶髪青年の独り言
最初が肝心

●酒、師弟、人のお話

人情親方の小言
小言は言うべし
若手の育成術
あっぱれ建設マン
鬼の目にも涙
酒に呑まれるな
見事な連係プレー
ある社員研修旅行
ゼロ災でいこう！
踏ん張りどころ
一班・職長二人制
後輩よ、来たれ

●安全雑感

車好きの若者たちに
仲間を失うな！
話し方の上達法
デフレからの地切り
無事故の分岐点
消えゆく正田邸
おい、元気かい
現場の「愛」の心
現場の凛々しい姿
三度助かった命
自然災害の猛威
忘災から防災へ
途中退席者ゼロ
安全大会の陰で
汗は誇りの芳香
出来の悪い弟子
安全に時効なし
心に残る安全訓
礼儀作法が肝心
マンネリを防ぐ術
面白いマニュアル
安全、信用、宝