「転び」事故の予防科学
カテゴリー | ー 安全衛生-シリーズ |
---|---|
著者 | |
編者/編著者/編集 | 工学博士 永田久雄 著 |
監修 | |
発行 | 労働調査会 |
発行日 | 2010-03-25 |
判型/頁数 | B5判/176頁 |
価格 | 1,540円(税抜価格1,400円) |
送料 | 【1部 330円税込】 ご注文の合計部数により料金を設定しています。詳細はこちらまで |
ISBN | 978-4-86319-087-0 |
備考 | |
制作 |
要約
高齢化に伴い発生する“転び事故”での死傷者数は年々増加し、欧米では大きな社会問題としてとらえられており、その経済的コストも莫大な額であると推測されます。しかしながら、日本における転び事故への社会的な取組みは、英国などと比較すると必ずしも十分とはいえません。本書では、転び事故の実態と予防対策の基本的な考え方、活動の進め方について、労働安全衛生の分野にとどまることなく、介護福祉、医療、住宅建築、道路設計等従事者から一般の方々まで、共通した話題を幅広く取り扱っています。
【目次】
第I章 転び事故と被災の様相
1 「予防」と「防止」について
2 歩行姿勢バランスの崩れによる倒れ
1)「転倒」、「墜落」、「転落」の定義
2)「転び」の定義
3 インシデントとアクシデントとの違い
4 転び事故の様相
1)死亡事故
2)転びによる負傷事故
5 まとめ
第II章 転び事故と責任
1 転び事故による経済的損失
2 高齢者の転びは寝たきり状態を生む
3 転びと事故の責任
4 転び事故の事例
5 損害賠償請求と裁判
6 まとめ
第III章 歩行のメカニズム
1 直立二足歩行について
2 歩行と制御
3 筋肉と運動
4 歩き方
5 まとめ
第IV章 転びのメカニズム
1 転びによる受傷と骨折
2 歩行姿勢の安定と転び
3 すべりによる転び
4 斜路での転び
5 階段での転び
6 手すりと転び予防
7 はしご・脚立などからの転び
8 まとめ
第V章 転びのリスク評価
1 転びのリスク低減の進め方
2 事故要因の詳細
3 転びのリスク
4 まとめ
第VI章 転び事故への対応
1 転び事故調査からの教訓
2 転び事故発生後の対応
3 姿勢バランス保持能力のチェック
4 運動などによる転びリスクの低減
5 施設別の転び対策
6 用具などによるリスク低減
7 まとめ
エピローグ
1 テクニックより優れたものとは
2 命について
3 取り組み姿勢の基本
4 今後の展望
参考資料
巻末資料
1 転びの事故分類
1)東京消防庁の事故分類
2)労働災害の事故分類
3)人口動態統計の死因分類
2 関連法令
1)刑法
2)民法
3)労働安全衛生法
4)労働安全衛生規則
5)建築基準法施行令
6)医師法
3 屋根面での滑落時の動摩擦係数を求める計算式
4 頭部損傷係数(HIC)
あとがき