安全衛生

トヨタ生産方式と安全管理

カテゴリー ー 安全衛生
著者
編者/編著者/編集 元 トヨタ自動車(株) 安全衛生管理部長 鈴木忠男 著
監修
発行
発行日 2007-07-15
判型/頁数 A5判/212頁
価格 2,200円(税抜価格2,000円)
送料 【1部 330円税込】
ご注文の合計部数により料金を設定しています。詳細はこちらまで
ISBN 978-4-89782-985-2
備考
制作
現在庫: 在庫無し
買物かごへ入れる

■ページサンプルはこちら

要約

世界から注目される「トヨタ生産方式」(TPS:Toyota Production System)――。多くの企業がTPSの導入を図っているという事実が、その存在の確かさを物語っています。しかし、TPSを支えてきた安全管理活動は、これまでほとんど明らかにされてきませんでした。本書は、TPSの誕生から定着に至るまでのすべてを、安全担当者としてつぶさに見つめてきた著者が、同社の安全管理活動の真髄をまとめたもの。安全衛生担当者のみならず、すべてのビジネスパーソンにお薦めの1冊です。

【目次】

第1章 安全衛生とは何か

01 「安全」抜きのトヨタ生産方式はあり得ない
02 トヨタ生産方式の長所と「安全」の密接な関係
03 「安全な作業は、作業の入口である」
04 ムダ排除の思想と安全との関係を認識しよう
05 安全衛生によって生産性は伸びる
06 生産性や品質向上のためにも安全が重要である

第2章 トヨタ生産方式を支えた安全衛生

01 「ムダ排除」こそ安全につながる
02 職場の「当たり前」「常識」を疑え
03 「労働」と「労動」の違い
04 「作業の標準化」は安全な職場づくりの第一歩
05 作業の合理化は決して「労働強化」ではない
06 災害要因分析のポイント
07 安全に欠かせない「整理整頓(4S)」とは
08 「自働化」と安全
09 ラインストップ敵視を捨てる
10 「目で見る管理」の促進と安全

第3章 災害要因のとらえ方と安全対策

01 新たな災害傾向「非定常時の災害」
02 発生率の高い「異常処置時の災害」とストップ/ウエイトの関係
03 異常処置時・10の災害要因
04 異常処置時に多い班長クラスの被災
05 災害につながる「不安全行動の正体」
06 不安全行為を誘発する「不安全状態」とは何か?
07 不安全状態を解消するには―はさまれ災害防止活動例
08 機械設備の安全対策 09 機械設備設計者が考えるべき安全

第4章 管理監督者の役割と安全教育

01 管理監督者に求められる理想像
02 「管理・監督」と「職場の自主性」の関係
03 第一線監督者に期待すること
04 「段取り八分、仕事二分」は安全にも当てはまる
05 「5つの幻想」を反省すべし
06 災害ポテンシャル(災害要因)の放任は災害を呼ぶ
07 本気で部下の安全衛生を考えて行動を
08 「危険を見抜く力」の伸ばし方
09 管理監督者に対するバックアップ体制
10 対策改善力の向上
11 安全教育の重要性―「知らぬと仏」
12 トヨタ生産方式の安全教育

第5章 ヒヤリハット事例の活用方法

01 「安全な時代」の安全活動の難しさ
02 ヒヤリハット提案のねらいと手法
03 表彰制度によるヒヤリハット提案の促進
04 ヒヤリハット運動について回る問題点とは

第6章 安全衛生ひとすじ42年

01 トヨタ自動車安全衛生活動史

第7章 これからの安全衛生

01 今ふたたび、安全衛生活動が必要とされている
02 工場無人化時代の安全
03 海外生産拠点での安全活動の難しさ
04 高齢者の就労と安全
05 地震対策
06 勤務体制多様化の時代の安全

■コラム

1 昭和20年代 ボルト・ナットに黄ペンキ塗色の提案で1万円(昭和29年)
2 昭和30年代(1) 16ミリ映写機の採用で安全衛生のPRに拍車(昭和35年)
3 昭和30年代(2) 4Sで野球「応援特別賞」受賞(昭和38年)
4 昭和40年代 タッグ・アウト・オーダー制度の採用(昭和42年)
5 昭和50年代 安全衛生教育センターの設立(昭和52年)
6 昭和60年代 言葉で苦労した海外工場の安全衛生指導(昭和60年)
7 トヨタ安全衛生協力会創立40周年記念式典で感涙(平成12年)
■災害事例集 災害要因分析のために
■資料 安全活動チェックシート

【著者略歴】

昭和6年生。昭和24年トヨタ自動車工業(当時)入社。42年間一貫して安全衛生管理業務を担当。安全管理課長、安全衛生管理部副部長を経て昭和62年2月安全衛生管理部長に就任。平成3年6月東海協豊会に転籍、事務局長に就任。平成6年8月ミドリ安全(株)に入社、顧問に就任。現在に至る。昭和54年中災防緑十字賞、昭和62年労働大臣功績賞、平成3年自動車産業経営者連盟功労賞を受賞。

カテゴリー